抱き枕絵が完成しました!!!
上げていきます。もし欲しいという方いましたらお声掛けください。
作る事があればご一報します。
あとTwitterでお友達のもGさんに塗って貰ったカカシも上げました~!
エロかっこいい…塗り。最高です。是非…!
楽しみにしていたWJオビカカというよりは私はカカオビ…ッ!とムネアツしております。
が、カカシ頑張れ、超頑張れ…と思っています。
でも、カカシも今まで頑張って来たんだよな…うんうんとも思うわけで。
ふと妄想したのをツラツラしていきますー。

また、あの夢だ。
何度となく繰り返される悪夢。
夢だと分かってはいるのに全身から吹き出した汗が伝う感覚に飲み込まれる。
視界には血だらけの俺の手。
リンの血だ。
『カカシ…リンを…頼むぜ』
普段は思い出そうとしても、霞がかったオビトの声がはっきりと蘇る。
静寂の中、噎せ返る血の匂いに自分の呼吸の音だけが聴こえた。
揺らめく漆黒の泉に浮かぶ月の影にギクリとする。
浮かんでいる少女。
嫌だ。見たくない。
なのに、夢の中の俺は震える足を引きずって四つん這いで血の泉を掻き分けて進む。
一向に縮まらない距離、上がる水位にスローモーションのように身体が重くなっていく。
『カカシ、すぐに私を殺して』
嫌だ。オビトとの約束を守らなければ…嫌だ。リン、どうして。
とっぷりと鼻先まで浸かった泉。
届きそうで、届かない指先が視界から消える。そうだ、これから俺は溺れる。
苦しい。
開いた口から、真っ黒な後悔が肺を潰す。懐かしい痛み。
オビトを、リンを失った時に感じた胸の痛みに身を焼かれる。
そして、痛みに、苦しみにもがく自分の姿を見て、思う。
なぜ、俺だけ生きているのか、と。
今日も眠れそうにない。
まだ生臭い血の匂いが鼻に残っているような気がして窓を開ける。
もう少しで夜が明ける。
窓際に腰を掛け、既に活動している里の人々を見降ろした。
「オビト、お前ならどうしたかな」
まだ片目だけの生活に慣れていなかった。写真立てを掴もうとして、指先だけが掠める。ガシャンと音がして、床に落ちた写真立てのガラスが割れた。
「…ッ」
亀裂の入った写真に胸がつかえた。
不甲斐ない自分が悔しい。
朝日が里を照らす。眩しい光に、オビトから貰った写輪眼を開く。
『お前の目になって…これから先をみてやる』
リンが命と引き換えに守った里。
大切な人たち。
お前にはどう見えてる?
「なんだ、泣いとるのか」
「じ…らいやさま?」
窓の外から顔を出した自来也に驚き、下を覗くと大きなカエルと目が合う。
「泣き過ぎて目が真っ赤じゃないか」
自来也の大きな手が左頬の傷を撫でる。
「コレは…ッ」
大きく口を開けて笑った自来也がカカシの頭を何度か柔らかく叩く。
「頑張ったのぅ、カカシ」
「いえ、俺は…何も…」
「火影の命令無視して、一人で行く程大切だったんじゃろ」
結局何も守れなかった。それどころか…、リンに手を下したのは自分だ。ギリギリと痛む胸に無意識に手が行く。
「…自来也さま。俺、もっと強くなりたいです」
強くなりたい。
大切なものを守れるように。大切な人を守れるように。
「そうか、そうか!そうよの!カカシはまずいっぱい食って、デカくならんとな」
「はい!」
「カカシ、今日は報告があるんだ」
「こんにちは、カカシ君。今日もハンサムね」
ミナト先生とクシナさん。
とても幸せそうな二人。
ミナト先生は少し、緊張している。
「あのね、先生、お父さんになるんだ」
「赤ちゃんが出来たの。カカシ君もお祝いしてくれる?」
「え?あ、もちろん!おめでとうございます」
「ふふっありがと。ミナトがどうしてもカカシ君に報告したいってうるさくって」
「ちょっとクシナ!」
慌てたミナト先生をクシナさんが笑っている。
「カカシ、君には兄弟がいない。けど、産まれてくるこの子を弟のように思って…くれたら、いいなと思って、さ」
「…はい」
「よろしくね、カカシ君」
冷えた心に春風のように暖かい風が吹く。それは、滑稽なようで、でも確実にぽっかりと空いた穴を埋めてくれる一つとなる。
皆が生きる意味を、目的を、俺に与えようとしてくれている。
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